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ハワイ出身の日系人、レイチェル・コンドウ さん  エミー賞受賞作「SHOGUN」を支えたクリエイター

ハワイ出身の日系人、レイチェル・コンドウ – エミー賞受賞作「SHOGUN」を支えたクリエイター

テレビ界の最高峰、エミー賞で作品賞を含む18部門の複数の賞を受賞したドラマ「SHOGUN」。
壮大なスケールで描かれた日米の歴史ドラマの裏には、ハワイ出身の日系人クリエイター、レイチェル・コンドウ氏(Rachel Kondo)の貢献がありました。

ハワイ州マウイ島出身のコンドウ氏は、「SHOGUN」で共同クリエイターを務め、脚本にも参加。作品の世界観を構築し、物語に深みを与えました。彼女が持つ日系人としてのバックグラウンドと、ハワイで育まれた感性が、「SHOGUN」のリアリティと奥行きを生み出す上で重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

レイチェル・コンドウ氏(Rachel Kondo)は、幼少期から日本の文化や歴史に興味を持ち、大学時代には日本に留学も経験。
その後、脚本家としてのキャリアをスタートさせ、着実に実力を積み重ねてきました。「SHOGUN」への参加は、彼女にとって大きな飛躍となり、今後の活躍がますます期待されます。

ハワイと日本の架け橋となる存在として、そして、世界で活躍する日系クリエイターとして、コンドウ氏の存在は、多くの人々に勇気と希望を与えるでしょう。彼女の今後の活躍から目が離せません。

「SHOGUN」には多くの日本人が出演している。
野球では大谷を始め多くの日本人がアメリカに来て活躍をしている。
今回は日本の時代劇が海を渡ったと、日本文化がアメリカで純粋に受け入れられた瞬間だっと感動しました。

同じ日本人として勇気をもらいます。

『SHOUGUN(将軍)』は、アメリカの作家ジェームズ・クラベルによる歴史小説を基にしたテレビドラマで、1980年にエミー賞を受賞しました。物語は1600年代初頭の日本を舞台に、東西の文化が交差する壮大な冒険を描いています。ドラマの主な焦点は、英語の航海士ジョン・ブラックソーンが、日本の封建社会に巻き込まれ、人生や価値観を大きく変えていく過程です。

物語の主人公であるブラックソーンは、オランダ船のパイロットとして日本に漂着します。彼は、異国の文化や価値観に戸惑いながらも、日本で影響力を持つようになります。彼が到着した時代は、戦国時代の終わりに近く、国内は権力争いと混乱が続いていました。ブラックソーンは、日本の武士道や文化に深く触れる一方で、徳川家康をモデルとした将軍・トーランガによって利用され、様々な勢力と対立しながらも生き抜いていく姿が描かれています。

物語の中で、日本の文化や風習に対するブラックソーンの最初の驚きや、次第にそれらを受け入れ尊重するようになる姿が重要なテーマとして扱われています。彼が巻き込まれる陰謀や政治的な駆け引きは、戦国時代末期の日本の不安定さと権力争いを象徴しています。特に、武士道の精神や忠義、名誉に対する理解が、彼の人格形成に大きな影響を与え、物語の進行において重要な役割を果たします。

ブラックソーンは、日本文化に対する初めの違和感を克服し、日本人女性・まりこ(イシドーラ・デ・マサ)との深い絆を築きます。この関係は、物語の中心的なロマンスとして描かれ、文化的な違いを超えてお互いを尊重し合う姿が、物語の感動的な要素の一つです。しかし、このロマンスもまた、政治的な陰謀や忠義の問題に巻き込まれ、悲劇的な結末を迎えることになります。

『SHOUGUN』のもう一つの大きなテーマは、ヨーロッパと日本の文化的対立です。ブラックソーンをはじめとする西洋人が持ち込むキリスト教と、日本の伝統的な価値観、仏教や神道との対立が、物語全体における緊張感を高めています。特に、当時の日本で勢力を伸ばしていたポルトガルの宣教師たちとの対立は、物語の重要な要素となり、ブラックソーンはこの宗教的な争いにも巻き込まれていきます。

また、将軍トーランガとの関係は、物語の核心をなすものです。トーランガは、ブラックソーンの異文化に対する知識と航海技術を利用し、国内のライバルたちとの権力闘争を勝ち抜こうとします。ブラックソーンはその忠誠を試されながらも、次第にトーランガに信頼され、彼の戦略に欠かせない存在となっていきます。

『SHOUGUN』は、東西の文化が衝突し、互いに影響を与え合う中で、主人公が新たな価値観を見出していく成長の物語でもあります。封建制度や武士道の厳しい社会の中で、個人としての生き方を模索するブラックソーンの姿は、視聴者に深い共感を呼び起こします。また、戦国時代の日本の複雑な政治情勢や文化的背景をリアルに描写しており、視覚的にも壮大なスケールのドラマとなっています。

1980年のエミー賞では、その卓越した映像美や歴史的な描写、深い人間ドラマが高く評価され、歴史ドラマとしての地位を確立しました。『SHOUGUN』は、東西文化の出会いやその衝突を鮮やかに描き出した作品として、今でも多くのファンに愛されています。

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この記事を書いた人

ジン - 『Around the 60』運営者

アロハ!アメリカ生活26年のジンです。20代はスキューバダイビングインストラクターとして世界中の海を潜り、ハワイや日本(銀座・六本木)でナイトクラブを経営、ハワイでは芸能人が集まるバーも展開してきました。その後、旅行会社を設立し、大手旅行会社と提携してツアー事業を成功させ、ラスベガスにも進出しました。

現在はYouTubeやオンラインツアー、映像制作に挑戦中。ハワイの豊富な知識と経験を活かし、シニア世代から若い世代まで楽しめるトレンド情報を発信しています。

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