久留米市は、福岡県の南部、筑後地方の中心都市として重要な役割を担っています。人口は約29万人(令和6年8月)福岡市、北九州市に次ぐ県内第3位の人口を擁し、中核市として指定されています。
久留米市はJR久留米駅と西鉄久留米駅の2駅が東西にあり福岡県の中心街である福岡市や博多から乗り入れが便利な街。
全国で病院が最も多い街としても有名。実際に本当に多いと思います。
久留米の飲食店は、焼き鳥屋さん、餃子屋さん、パン屋さんが多い印象。思っていた以上に少ないと感じたのがラーメン屋さん。
この記事では、実家が和菓子屋で調理師免許を持っていて、そばもうどんもピザも粉から作るほど料理ずきの私が、福岡県久留米にきたら、いくべきパン屋さんを3つ紹介します。私の勝手な視点ですが、ぜひ参考に久留米滞在を楽しんでください。
選んだ基準
1 コンセプト・味
2 アクセス・設備
3 SNS
1 コンセプト・味
いまどき、おいしくないパン屋を探す方が大変なので味についての評価というよりは、コンセプトを私目線で解釈し評価しました。
健康食ブームの中、パンは本来、身体には良くない食べ物。
なので、パンのラインナップに
全粒粉パン: 精製された小麦粉よりも食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で、血糖値の上昇も緩やかです。
ライ麦パン: 食物繊維が豊富で、血糖値の上昇を抑える効果も期待できます。
低糖質パン: 糖質を抑えたパンなどがラインナップにあるかどうかを評価に一つにしました。
「パンはご飯より太りやすい」――これはパンがご飯に比べ、高カロリーになりやすい事から、言われるようになったと思います。これは、パンの主原料の小麦粉が原因ではなく、小麦粉の中に入っているグルテンが身体に悪いという人がいますが・・・。
個人的には、パンは小麦粉以外の食材が多く入ることに問題があると思っています。ご飯は米を炊くだけでできますから、原材料は「米」のみです。これに対しパンは、「小麦粉」のほかに「イースト菌」「食塩」「砂糖(イーストのエサとして)」「バター」「卵」「生クリーム」などを加えて作ることが一般的なので、どうしてもかさの割に高カロリーになりやすいという特徴があります。最も材料がシンプルなベーグルやフランスパンでも、小麦粉と食塩、イーストが必須です。食塩無添加のパンは物理的には作ることができますが、残念ながらあまり美味しいものではありません。
2 アクセス・設備
お店に行くまでのアクセスのしやすさ、立地というよりは、パンを買いに行くのに駐車場がない、駅の構内などアクセスのしやすさやお店の設備、飲食店を評価する上でよく使われる手法で評価しました。
飲食店における「3Q」に「クリーンネス(Cleanliness)」を加えた要素は、サービスの質や顧客満足度を高めるために重要なポイントとなります。これを「3Q+C」として説明すると、次の4つの要素になります。
Quality(品質)
- 料理や飲み物の品質を指します。新鮮な食材を使い、味や見た目、全体的なクオリティが高いことが重要です。顧客は食事の美味しさと共に、見た目の美しさや盛り付けにも敏感です。
- 季節の食材を取り入れること。
- その日に製造したものをなるべく売り切る努力
Quantity(量)
- 提供する料理の適切な量を指します。満足できる量を提供することで、顧客が満足し、リピートにつながります。適切なポーションを提供することがポイントです。
- その日に製造したものをなるべく売り切る努力は必要である反面、販売量ピーク前にほとんどのパンが売り切れになってしまうチャンスロスをまねくような量はお客様を逃します。
- 多少、売れ残りがお客様の満足につながりますが、最近はフードロスが問題になっているので残ったパンは廃棄するのではなく、廃棄アプリを使うなどしてフードロスの削減運動に取り組む社会貢献。
「TABETE」は、ホテルや飲食店、スーパーなどで食品ロスに直面する食べ物をユーザーとマッチングするアプリだ。近くで助けを求めているお店をアプリで検索できる。お店をお気に入り登録しておけば、出品されたときに「レスキュー依頼」が通知される。登録料や月額料はかからず、実際の商品購入時にのみ料金が発生する。
Quickness(迅速さ)
- サービスの速さや対応の迅速さを意味します。注文から提供までのスムーズさやスタッフのテキパキとした対応が、顧客の満足度に大きく関わります。
Cleanliness(清潔さ)
- 店内の清潔さや衛生管理を意味します。飲食店では、清潔感が非常に重要で、テーブルや床、トイレ、キッチンが清潔に保たれているかどうかが、顧客の安心感や信頼感に直結します。スタッフの衛生管理や店舗の清掃状況も含まれます。
「3Q+C」として、品質(Quality)、量(Quantity)、迅速さ(Quickness)、そして清潔さ(Cleanliness)をバランスよく維持することで、飲食店の顧客満足度をさらに高めることができます。
3 SNS
現代社会において、飲食店にとってSNSの重要性はますます高まっています。特に久留米市のような地方都市では、口コミや評判がお店の集客に大きく影響するため、SNSを効果的に活用することが成功への鍵となると考えています。
今時、自社Webがないところは論外なので評価から外しています。
- お店の魅力を効果的にアピール: 写真や動画を通じて、料理の味やお店の雰囲気、スタッフのサービスなどをリアルタイムで発信できます。これにより、潜在顧客の興味を引きつけ、来店を促すことができます。
- 最新情報の共有: 新メニューの発表、イベント情報、営業時間の変更など、お店の最新情報を迅速に共有できます。顧客とのコミュニケーションを活性化し、リピーター獲得にも繋がります。
- 口コミの収集と管理: 顧客からの口コミやレビューを収集し、改善点や強みを把握することができます。また、積極的な返信や対応を通じて、顧客満足度を高めることができます。
- コミュニティの形成: SNSを通じて、顧客との繋がりを深め、コミュニティを形成することができます。常連客の獲得、ブランドロイヤリティの向上に繋がります。
- 顧客の声を反映したサービス: 顧客からの意見や要望を収集し、メニュー開発やサービス改善に活かすことができます。顧客ニーズに合わせたサービスを提供することで、競合との差別化を図ることができます。
- インフルエンサーマーケティング: 地域のインフルエンサーと連携することで、お店の認知度を高め、新たな顧客層を獲得することができます。
特に「銀のスプーン」は他の項目は良かったのですが、HPが見ずらくてランキング外に。他が高評価だっただけにとても残念。
サンタ・カフェ・ベーカリー グランママ
久留米の老舗和菓子屋が手掛ける、一歩先行くベーカリー
久留米の老舗和菓子屋が展開するベーカリーは、他店とは一線を画す存在感を放っています。その魅力は、和菓子屋としての長年の経験とノウハウを活かした、味へのこだわりだけにとどまりません。洗練されたコンセプト、アクセスの良い立地、そして積極的なSNS展開など、あらゆる面で他のベーカリーをリードしている印象を受けます。特に、SNSでの情報発信は、新商品や季節限定商品の紹介、イベント告知など、顧客とのコミュニケーションを深め、ファンを増やす戦略として効果的に機能しています。
しかし、そんな素晴らしいお店にも、惜しいと感じる点があります。それは、従業員の接客態度と、商品の品揃えです。
まず、従業員は二人程度しかおらず、パンを作る職人さんが、手が空いた時にレジ対応をするため、接客に不慣れな様子が見受けられます。笑顔もなく、どこか事務的な対応は、せっかくの素敵な空間や美味しいパンの印象を薄れさせてしまう可能性があります。また、営業時間は19時までとありますが、実際には16時過ぎにはほとんどのパンが売り切れてしまうことも。せっかく足を運んだのに、お目当てのパンが買えないのでは、顧客満足度も下がってしまいます。
これらの点は、おそらく現在の経営者の性格や方針が反映されているのかもしれません。しかし、せっかくここまでこだわって作り上げたお店だからこそ、接客にも力を入れてほしいと感じます。また、商品の品揃えについても、営業時間に合わせて調整する、もしくは人員を増やして製造量を増やすなど、改善の余地があるでしょう。
それでも、このベーカリーは総合的な評価で3選に入るほどの人気店です。それは、味へのこだわり、洗練された空間、そしてSNSでの積極的な情報発信など、他のベーカリーにはない魅力があるからこそでしょう。
お店には、10数台分の駐車場が完備されており、車での来店も安心です。また、購入したパンをその場で楽しめるカフェスペースや、軽井沢の御用邸を思わせる美しい中庭など、雰囲気作りも抜群です。
久留米の老舗和菓子屋が手掛けるこのベーカリーは、さらなるポテンシャルを秘めています。接客面や品揃えの改善など、顧客の声に耳を傾け、さらなる進化を遂げれば、地域を代表する、そして長く愛される人気店になることでしょう。
店名 サンタ・カフェ・ベーカリー グランママ
住所 〒830-0021 福岡県久留米市篠山町393−1
☎️ 0942-65-7778
営業時間 8時〜19時
休業日 とくになし
公式ホームページ http://www.ryushodo.com/bakery/
久留米でこのパン以上にうまいと思えるパンはない。
パンのしっとりさと、シナボンという商品名にだったから、アメリカでよく食べたギトギトい甘いシナボンと思いきや甘すぎない微妙な甘さびシナモンクリームです。
グランママ定番の高級あんぱん
流石に和菓子屋さんが作っただけに、この餡は別格
Grin Bake
このお店は小規模ながら3選に選んだのは、コンセプトが群をぬいて素晴らしいかったところ。
久留米のベーグル専門店 信念を貫く、孤高のベーグル
久留米の静かな街角に、週にわずか2日だけ扉を開くベーグル専門店がある。その佇まいは、まるで隠れ家のような、知る人ぞ知る場所。しかし、その小さな空間には、オーナーの揺るぎない信念と、唯一無二のベーグルが詰まっている。
「パンは体に悪い」という常識を覆す、たった一つのベーグル
ベーグルは、体に悪いとされるパンの常識を覆す存在。オーナーは、辻製菓専門学校で学び、六本木の有名店で修行を積んだ後、あえてベーグル専門店を開いた。それは、ベーグルが持つ可能性を信じ、その魅力を最大限に引き出したいという強い想いからだ。
素材と技が織りなす、珠玉のベーグル
季節の食材を練り込んだり、全粒粉を使用したりと、オーナーのアイデアと丁寧な仕事が光る。ベーグルの種類は一つだけだが、それは決して妥協ではない。一つのベーグルに全力を注ぎ、最高の味を追求する姿勢の表れだ。
ミニマルな空間が生み出す、特別な時間
販売スペースはわずか1坪、厨房も3畳ほどの広さ。しかし、その限られた空間だからこそ、オーナーと客との距離が近く、温かい交流が生まれる。まるで自宅のリビングでくつろぐように、ゆったりとベーグルを楽しむことができる。
水曜日と金曜日のみ、11時半から16時まで
営業日は週に2日、水曜日と金曜日。営業時間は11時半から16時まで。この限られた時間の中で、オーナーは心を込めてベーグルを作り、客を迎える。その姿勢は、効率よりも質を重視する、彼女の哲学を象徴している。
「お客様目線」を超えた、真のこだわり
一見すると、営業日や営業時間など、客にとって不便な点もあるかもしれない。しかし、それは決して「お客様目線」を無視しているわけではない。オーナーは、自身の信念を貫き、最高のベーグルを提供するために、あえてこのスタイルを選んだのだ。
久留米の街に咲く、一輪の花
このベーグル専門店は、大量生産・大量消費の現代社会において、一つのアンチテーゼを提示している。それは、「本当に良いものを、心を込めて作る」という、古くて新しい価値観。久留米の街にひっそりと咲く、この一輪の花は、私たちに多くのことを教えてくれる。
最後に
このベーグル専門店は、単なるパン屋ではない。それは、オーナーの生き方そのものが表現された、一つの芸術作品。訪れる人々は、美味しいベーグルだけでなく、彼女の情熱と信念にも触れることができるだろう。ぜひ一度、足を運んでみてほしい。そこには、きっと忘れられない体験が待っているはずだ。
店名 GRIN BAKE グレインベイク
住所 〒830-0023 福岡県久留米市中央町35−1−103
☎️ 09055286604
営業時間 11時30分〜16時 パンがなく理次第
休業日 毎週水曜日・金曜日
公式ホームページ https://grinbake.com/
pain・de・cuisson(パン・ド・キュイソン)
久留米のパン文化を牽引する、pain de cuisson
久留米の静謐な住宅街、昭和通り沿いに、創業23年の歴史を刻む「pain de cuisson」は佇んでいます。一見すると普通の住宅のような店構えですが、一歩足を踏み入れると、小麦の香りが優しく包み込む、温かな空間が広がっています。
pain de cuissonのパンは、厳選された素材と、職人のオーナー手によって一つ一つ丁寧に作られています。小麦粉、水、塩、酵母。シンプルな材料だからこそ、その組み合わせと製法によって生まれる味わいは無限大。噛みしめるたびに広がる豊かな風味と、心地よい食感は、まさに至福のひととき。
バケットは◎です。
定番から季節限定まで、バラエティ豊かなラインナップ
店内には、定番の食パンやバゲットから、季節の食材を使った限定パンまで、バラエティ豊かなパンがずらりと並びます。どれも素材の持ち味を最大限に引き出した、pain de cuissonならではの逸品ばかり。どれを選ぶか迷ってしまうのも、楽しみの一つです。
忙しい毎日の中で、ふと立ち寄りたくなるpain de cuisson。焼きたてのパンの香りは、心を解き放ち、日常に小さな幸せをもたらしてくれます。それは、まるで故郷に帰ってきたような、懐かしさと安らぎを感じさせる空間。
pain de cuissonは、単にパンを売るだけの場所ではありません。パンを通して、人と人との繋がりを生み出す場所でもあります。気さくなオーナー夫婦の温かい笑顔がそれを感じさせます。
注 意
pain de cuissonは、久留米のパン文化を牽引する存在として、多くの人々に愛されています。その魅力は、パンの味だけでなく、オーナー夫婦の人柄やお店の雰囲気にもあります。お店の場所は昭和通り沿いですが、駐車場への進入路が一方通行なのでご注意を。
店名 pain・de・cuisson パン・ド・キュイソン
住所 〒830-0018 福岡県久留米市通町7−14
☎️ 0942401711
営業時間 10時〜18時
休業日 毎週日曜日・月曜日
公式ホームページ http://cuisson.info/
福岡県の久留米に来たら行くべき「パン屋さん」3選のまとめ
福岡県南部の中核都市、久留米市。病院の多さで知られるこの街は、実はパン屋激戦区でもあります。今回は、実家が和菓子屋で料理好きの私が、久留米で”いくべきパン屋さん”を厳選して紹介しました。
行ってみたいお店はありましたか?
選出基準
- コンセプト・味:健康志向を意識したラインナップ、素材へのこだわり
- アクセス・設備:駐車場の有無、営業時間、清潔さ
- SNS:情報発信力、顧客とのコミュニケーション
1. サンタ・カフェ・ベーカリー グランママ
久留米の老舗和菓子屋が手掛けるベーカリー。和菓子の繊細さと洋菓子の華やかさを融合させた、独創的なパンが魅力です。軽井沢の御用邸を思わせる美しい中庭も一見の価値あり。
- 長所:洗練された空間、SNSでの積極的な情報発信
- 惜しい点:接客、品揃えの少なさ
2. GRIN BAKE(グレインベイク)
「パンは体に悪い」という常識を覆す、こだわりのベーグル専門店。週2日、昼のみの営業というスタイルも、オーナーの信念を感じさせます。
- 長所:素材と製法へのこだわり、ミニマルな空間が生み出す特別な時間
- 惜しい点:商品の種類が少ない、営業時間の短さ
3. pain de cuisson(パン・ド・キュイソン)
創業23年、夫婦で営む地域密着型のパン屋。定番から季節限定まで、バラエティ豊かなパンが揃います。特にバゲットは絶品。
- 長所:素材へのこだわり、気さくなオーナー夫婦、豊富な品揃え
- 惜しい点:駐車場への進入路が分かりにくい
まとめ
今回紹介した3店は、それぞれ異なる魅力を持つ個性派揃い。グランママは洗練された空間で特別な時間を、グレインベイクはこだわりのベーグルを、パン・ド・キュイソンは日常に寄り添う温かさを提供してくれます。
久留米を訪れた際は、ぜひこれらのパン屋さんを訪れて、あなたにとって最高のパンを見つけてみてください。きっと、忘れられないパン体験となるでしょう。
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