「寿司職人になってみたい」――そんな思いが還暦を迎えてふと芽生えることがある。
今は寿司学校に通えば短期間で技術を学べる時代だ。
だが、技術を手に入れたその先に“職”としての出口はあるのか?現実は甘くない。
60歳を過ぎてから寿司職人として再就職するのは難しく、高額な学費が“趣味の自己満足”で終わるリスクもある。
人生の後半をどう生きるかを考えるうえで、
還暦からの学び直しが“投資”になるか“浪費”になるか。
その分かれ道に立つすべてのアラ還世代へ、寿司学校を例にリアルな視点で伝えたい。
還暦から寿司職人になれるのか?夢の学び直しに潜む“現実”と“出口”の話
60歳を過ぎてから「寿司職人になりたい」と思う人がいる。実際、私もその一人だ。
けれど、そこには夢のような響きと同時に、重たい現実がある。
昔のように、寿司屋に弟子入りして何年も下積み…という時代じゃない。
今は「寿司学校」に通えば、一定の技術や知識は短期間で身につく。
つまり、お金を払えば“学ぶ”ことは可能な時代だ。
だが、問題はその先にある。
高額な寿司学校に通い、技術を手に入れたとしよう。
その寿司を披露する相手が、家族の夕食だけだったとしたら?
もちろん、それも幸せな光景かもしれない。
けれど、「還暦からの学び直し」が“趣味”で終わるのか、
“職業=収入”になるのかは、まったく別の話だ。
実際、60歳過ぎの寿司職人の求人など、国内ではほぼ見かけない。
はっきり言って、“無い”のだ。
還暦から寿司職人になるには、技術だけでは足りない。
「その技術をどう生かすか?」という出口戦略が必要になる。
高額な授業料は、夢のチケットかもしれないが、
出口がなければ、ただの高い買い物で終わる可能性すらある。
私は運良く、アメリカの永住権がある。
アメリカはいまだ寿司ブームの最中。
日本で習得した技術は、海を渡れば**“仕事”に変わる可能性**がある。
でも、それはレアケースだ。
このブログを読むあなたが、同じような境遇かどうかはわからない。
だからこそ、私はこの「還暦からの寿司職人」というテーマを
“夢”としてだけで語るのではなく、
“現実の選択肢”として発信していきたい。
今、学び直しを考えているすべてのアラ還世代へ。
本当にその学びは、「人生を豊かにする投資」になるか?
それとも、「思い出にはなるけれど、回収できない出費」になるか?
寿司学校に通う前に、一度立ち止まって考えてほしい。
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